バイク買取査定

バイク買取査定における基準とは?

2015/04/07
文/野岸 泰之 構成/バイクブロス・マガジンズ編集部


バイクを売却する際は、誰だってできるだけ高い値段で買取ってもらいたいものですよね。そのためには、買取業者が査定する際の基準を知っておくことも重要です。買取業者はバイクのどこを、どんな基準で見て査定しているのでしょうか?

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査定における買取業者のチェックポイントを知ろう

評価は10段階でマイナスされていく

バイクを買い取ってもらうため、インターネットや電話で買取業者に連絡すると「あなたのバイクの買取上限金額は●●円です」と教えてくれます。しかしこの金額、実は同じ車種、年式で外観に全く傷がなく、ほぼ新車に近い状態での金額なのです。

実際の査定では査定員が車両を細かくチェックし、査定基準に沿って“上限金額からマイナスしていく”ことになります。

その際の基準となる相場は、業者間オークションの取引価格が元になっています。では、査定における基準とはどんなものなのでしょうか。買取業者のほとんどが採用しているのが、下記のような10段階評価で、数字が大きいほど価値が高くなります。

レベル10
新車(ガソリンやオイルが入っておらず、登録もされたことがない)

レベル9
新車(オイルやガソリンを入れた形跡があるが、登録はされたことがない)

レベル8
新古車(登録されていて、走行距離はゼロ。オイル、ガソリンも入っている)

レベル7
新古車(登録されていて、走行距離は数10km以内。オイル、ガソリンも入っている)

レベル6
新古車(登録されていて、走行距離は1000km未満。傷が全くない)

レベル5
洗車などによる磨き跡はあるが、目立つ傷、改造などは見られない。

レベル4
パーツの欠けは無いが少々傷がある。エンジンなどに問題、改造などは見られない。

レベル3
パーツの欠けや傷、もしくは改造がされている。エンジンなどに少々難あり。

レベル2
明らかに長期間乗られていない。事故、転倒歴があり、エンジンもかからない。

レベル1
修理が不可能でパーツを取る以外に使えないほど損傷した不動車、事故車。

バイクは洗車するだけでも磨き傷がついてしまいます。また、一度走るとどんなに気を付けていても飛び石などで小さな傷がついてしまうため、「普通に乗っているバイクでレベル7以上のものはほとんど無い」と言われています。そのため、いくら外見がきれいでも、一般ユーザーの場合は「レベル6以下になる」と思っておきましょう。

バイク各部を6項目に分け、細かく評価

買取査定では、さらに車体の各部をチェックします。大まかなチェックポイントは、以下の6項目です。

エンジン(音、オイル漏れ、サビなど)

外装(タンク、カウル、シート、フェンダーの傷やへこみ、サビ、破損など)

フレーム(ゆがみ、へこみ、傷)

フロント足周り(フォーク、ハンドル、ホイール、タイヤ、グリップのゆがみ、ねじれ、傷、サビなど)

リア足周り(サスペンション、スイングアーム、スプロケット、チェーン、ホイール、タイヤのゆがみ、ねじれ、傷、サビなど)

電気・保安部品(ライト、ブレーキ、メーター、ウインカー、マフラー、バッテリーの正常動作、へこみ、傷、サビなど)

それぞれカッコ内の項目についてチェックし、これも10段階で採点評価されます。ここでも、一般的に乗られているバイクならレベル5より下になることがほとんどです。

ちなみに、評価は平均点ではなく、各部の中で特にエンジンとフレームの評価が重視され、また最低の評価ポイントがひとつでもあると、全体の評価が大きく下がると言われています。

バイクの査定は車種、年式、走行距離などで大体の値段が決まります。車種によって最高額が設定されていて、査定員が実際に車両を見て最高額からいくら下がるか査定し、買取額を算出するのです。しかし、業者によって欲しいバイクが違ったり、オークションの動向によっても買い取り金額に差が出ることがあります。インターネットによる一括査定を利用すれば、複数の業者を比べてから売ることができるので、より適正な金額で買取ってもらうことができるでしょう。