2015/04/21
文/野岸 泰之 構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
インターネット上には、数多くのバイク買取業者の広告があふれています。実際にバイクを売却するにあたって「買取業者なんて、結局どこも同じでしょ?」と思っている人、多いのではないでしょうか?
ところが、査定価格は地域や車種、タイミングなど、業者によってかなり変わる場合もあるのです。また、全国展開の大手と地域密着型の中小業者では、得意とするジャンルが違う場合もあります。バイクを上手く売るための買取業者選びのコツとは、どんなものでしょうか?
まずは全国展開する大手チェーンの買取業者と地域密着型の中小買取業者を比べて、それぞれの違いを考えてみましょう。
大手のメリットは、多くの物件を査定してきた実績があり、安心して査定を任せることができることでしょう。取り扱う台数が多いということは、1台あたりは薄利でも運営が可能なので、人気車種の場合は交渉次第で高値で買取りが可能です。また、自前で中古車オークションや中古車販売網を持っている場合もあるので、買取り後の再販売まで視野に入れた値付けが強みと言えます。
では関東のみ、関西のみなど、特定の地域で展開するチェーン店や、小規模な事業者の場合は買取力が弱いのでしょうか? 実はそんなこともないのです。その地域で物件が不足している車種や、お店のお客さんで特定の車種を欲しがっている人がいる場合など、大手を上回る高額査定を出してくることもあるのです。この場合、タイミングが重要ということですね。
バイク買取業者を選ぶ際、事業規模以外で重視したいのがスタッフの対応です。まずはインターネットでコンタクトを取ったあと、業者から直接電話で連絡があった際の応対が、丁寧であることが第一です。そして必要な情報を明確に伝えてくれるのが、良い業者の条件と言えます。
電話で買取ってもらいたい車種の年式や走行距離などを伝えると、大まかな買取金額を教えてくれると思いますが、その金額が上限なのか平均なのか、実際の査定ではそこから減額されていくことなどを、明確に伝えてくれるかが大切です。
また、出張無料査定をうたっていても、交渉が成立しなかった場合に交通費を請求する業者も存在します。そのあたりの経費についても事前に説明を求め、きちんと教えてくれる業者を選びましょう。説明が曖昧だったり「現車を見ないとなにもわからない」などと話をはぐらかす業者の中には、交渉がまとまらない場合にしつこく粘ったり、言葉巧みに強引な引き取りをする人もいるので注意が必要です。