2015/05/26
文/野岸 泰之 構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
乗らなくなったバイクを売りたいけれど、売却する方法や手順が分からないし、なんとなく面倒で、結局バイクを家に放置したまま…。そんな人も結構いるのではないでしょうか。実はバイクの売却は、意外と簡単なんです。ここではその方法を、順を追って見ていきましょう。
まず、インターネットや雑誌でバイク買取業者を探し、ネットや電話で買取査定の申し込みをします。この時に売りたいバイクの車種や排気量、年式、走行距離などを伝えると「買取りの上限は○○万円です」など、相場を基準にした金額を提示されます。しかしこれはあくまで最高の買取金額であり、実際には車両の状態によって減額されていくものだ、と思っておきましょう。ここで複数の業者に連絡し、提示金額を比べておけば、ある程度の相場の目安となります。
次に、選んだ業者に査定を申し込みます。インターネットで申し込みの場合は、希望の日時や場所などを入力すれば、折り返し業者からメールが届きます。電話の場合は、その場で希望の日時や場所を打ち合わせすることになります。どちらの場合も、候補日程をいくつか提示すればスムーズに話が進むでしょう。
実車での査定を申し込むと、買取業者が査定の際に必要な書類を教えてくれるので、忘れずに準備しましょう。用意しておく書類は次の通りです。
必要な書類
・バイクの登録書類(排気量によって異なります)
└車検証(排気量251cc以上の場合)
└軽自動車届出済証(排気量250cc未満の場合)
└標識交付証明書(排気量125cc未満の場合)
・本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
・自賠責保険証
・印鑑(未成年の場合は保護者の同意書が必要)
これらは買取査定の前日までに用意しておくようにしましょう。業者によっては当日書類が揃っていないと、その場で買取りができない場合があるのでくれぐれも忘れずに。これは販売店にバイクを持ち込んで売却する場合でも同じです。
査定を依頼した日になると、指定場所に買取業者がトラックでやってきます。そして査定員が実車を見ながら査定を行ないます。この時、車体の状態や転倒歴、傷などをはじめ、モデルチェンジの有無や色など、現在の人気度も加味して査定されます。業者にもよりますが、だいたい30分以内が多いようです。
査定が終わると、業者が査定金額を提示します。ここで金額に納得すれば、買取り書類に印鑑を押して(サインでO.K.の場合もあり)契約完了となります。
もし金額に納得ができなければ、査定の根拠を聞いてみたり、自分なりのアピールをするなど、査定アップの駆け引きをしてみましょう。金額に納得して契約書に捺印すると、その場で現金を支払ってくれるか、業者によっては銀行にお金を振り込んでくれます。
交渉が成立すると、業者はその場でバイクをトラックに積み込み、買取りは終了となります。名義変更など、あとの手続きはすべて業者がやってくれます。およそ2週間で名義変更の完了通知や廃車証のコピーが送られてくるので、結構簡単、安心です。