バイク買取査定

バイクを個人売買で売る、その手間とリスクとは?

2015/02/10
文/野岸 泰之 構成/バイクブロス・マガジンズ編集部


バイクを売却するなら“少しでも高く売りたい”と思うもの。そんな時、自分の希望額で売却できる個人売買や、手数料はかかるものの、旧車でもプレミア価格で売却できる可能性があるネットオークションは魅力的です。しかし手間やリスクなど、どのようなデメリットが伴うのでしょうか?

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個人売買やオークションは思った以上に面倒…

必要書類を揃えるだけでもかなりの手間

友人や知人にバイクを売却する、あるいはネットオークションを通じて個人にバイクを売却する際は、当然ですがすべての手続きを当人同士で行なうことになります。どちらの場合も名義変更が必要となりますが、その書類を準備し、相手とのやり取りには結構な時間がかかります。また、必要な書類は排気量によって違い、その発行には平日に役所へ足を運ぶ必要があるなど、そこでもまた手間がかかります。

■必要書類など
・ナンバープレート
・車検証(250cc以下は軽自動車届出済証、125cc以下は標識交付書)
・自賠責保険証
・廃車証明書(排気量により)
・譲渡証明書
・軽自動車税申告書並びに標識交付申請書(排気量により)
・軽自動車届出済証記入申請書(排気量により)
・軽自動車税申告書(排気量により)
・住民票(排気量により)
・委任状(排気量により)
・手数料納付書(排気量により)
・申請書(排気量により)
・身分証明書
・印鑑
・石ずり(排気量により)

特に原付の場合、まず廃車手続きを済ませないと名義変更ができないので注意が必要です。

またネットオークションの場合、買い手を見つけるためにはまずサイトに登録してメンバー(会員)になり、出品するバイクの写真を何枚か撮って掲載する必要があります。その後、掲載情報を見た落札希望者から質問があれば正直に回答し、お互い納得するまでやり取りが続きます。

こういった手間(交渉)に加え、ネットオークションの利用料や手数料など、落札代金からマージンを取られることも留意する必要があります。

意外と多い、個人売買のリスク

個人売買、またはネットオークションでバイクを売る際には、手間ばかりでなくトラブルなどのリスクも伴います。

名義変更を行う際、250ccまでの軽二輪と251cc以上の小型二輪は、管轄の運輸支局か自動車検査登録事務所(陸運局)で行います。売却した相手と一緒に行ければいいのですが、相手に名義変更をお願いする場合は委任状を渡す必要があります。

名義変更をせずにバイクを渡す場合には、必ず名義変更をしてもらえるよう誓約書や念書を書いてもらい、名義変更後に書類のコピーを渡してもらうようにしましょう。万一相手が名義変更をしないまま事故や盗難に遭うと、大きなトラブルに発展する場合があります。それに、前所有者に税金がかかってしまう恐れもあります。

またネットオークションの場合、たとえ出品の際に「ノークレーム」と書いていたとしても、実際に落札したバイクに不具合が生じた際に「返金して欲しい」「修理代を払って欲しい」など、理不尽なクレームを突きつけられる場合もあります。

このように、個人売買やネットオークションでの売却には、時間や手間ばかりでなく、トラブルなどのリスクも伴います。これらを回避し、短期間で確実に売却するには、買取専門業者や買取を実施しているバイクショップに依頼するのが安心と言えます。インターネットで 買取一括査定 を依頼すれば、時間や手間が大いに節約できるので、忙しい人でも簡単にバイクを売却することが可能です。